「彩華先輩。さっきからため息しすぎじゃない?」
「わ!!ゆっ侑李くん!!?」
ぼけーっと昨日のことを思い出していた私の目の前に侑李くんが現れる。
オウ、今もっとも要注意な危険人物だ。
ここはもちろん屋上。
そして昼休み。
てか.....
「侑李くんどーしたの?」
いつもなら小悪魔スマイルを浮かべているのに今日はとても不機嫌そうな侑李くん。
「.....先輩が僕以外のことを考えているから。」
「私はアンタの彼女じゃないのよ。」
頬を膨らます侑李くんに冷たい視線を送る。
なんて自分勝手な考え。
そりゃ、侑李くん以外のことも考えるよ。
人間だもの。
「やっと先輩が僕を意識し始めたのに。計算狂うなぁ。」
黒いオーラをなんだか放ちまくってる気がする侑李くん。
下を向いて何かぶつぶつ言っている。
「何?何か言った?」
「言ってないよ♪彩華先輩は気にしないで♪独り言だから♪」
私が質問すると顔をあげて可愛い笑顔を浮かべる侑李くん。



