「知ってます!!アナタのその普段は大人っぽくて優しいのに不意に子供っぽくて色気ムンムンで意地悪でやっぱり大人っぽいところが超絶好きなんです!!」


「はーい。帰って来ようか、今世紀最大の残念美少女さん?」


スパーンッ


そう言って私の頭を教科書を丸めたもので勢いよく叩く芹奈。


万代 芹奈ーマンダイ セナー。

腰まである明るい茶色のゆるふわロングヘアー。

メイクも完璧で本当に美人さん。


私の中学からの大親友です。


「芹奈ぁ。痛いよぉ。」


「涙目で上目遣い.....計算か。」


スパーンッ


本日、二回目の攻撃。

見事クリーンヒット。


絶対、芹奈乙女ゲーより格ゲー派だな。


「けっ、計算ってなんのこと?」


私は叩かれた頭をさすりながら芹奈を見つめる。


「腹黒い女は嫌いよ。」


プイッ


そう言って芹奈は私からソッポを向く。


.....全然意味がわからない。

てか、腹黒い......


『彩華先輩♪』


「っ!!?」


一瞬浮かんだ奴の顔。

今、最も要注意な危険人物。