「侑李くん!!」


ギュッ


え?


彩華先輩が僕に抱きついてくる。


どーいうこと?


部屋をよく見れば誰もいない。


彩華先輩、一人?


....まさか。


少し考えて出た結論。


僕、騙されたんだ。


いつもなら簡単に見抜ける人の嘘も見抜けなかった。


それだけ彩華先輩が関わると余裕なくなるってことか.....


「彩華先輩....聞いて。」


僕は彩華先輩を強く抱き締める。


言える。

大丈夫。


だって、彩華先輩を誰にも奪われたくないから。