「今日はね、僕の誕生日だったんだ。」 なんで僕はこんなことを話しているのだろう。 淳太が他の奴とは違うから? だけど本当に淳太は他の奴とは違うんだ。 どこかが違う。 どこが違うかうまく説明できないけど。 逃げたいと思ったときに淳太の顔が一番に浮かんだんだ。 「だけど、アイツら金だけおいて、会いにさえ来なくて.....」 僕ってどんな存在? 寂しさで押し潰されそうになる。 だけど、もう言えないんだ。 伸ばせないんだ。 もう、失いたくない。 もう、あんな想いはたくさんだ。