腹黒年下くんの甘い罠。




「帰って来ないよ。アイツら。僕のことなんてどーでもいいんだよ。」


僕なんかより仕事の方が大切な奴らだから。

熱があるだけで帰ってなんか来ない。


いつもなら見せない顔も自然と現れる。


なんで僕、こんな話してるんだろう。

普段なら親のことなんて絶対話さないのに。


彩華先輩だから?


「わかった。帰らない。」


「え?」


帰らない?


「今日は私が看病してあげる!!」


彩華先輩はいつものように明るく笑う。


キュンッ


ああ、本当に可愛い人だ。