「ごめん。」 「なんで彩華先輩が謝るの?」 謝る私の腕を引いたまま一つの扉の前で止まると侑李くんは不思議そうに私を見つめた。 「だって....」 私のために無理して学校来たんでしょ? 「僕は彩華先輩に会いたくて学校に行ってるの。自分が好きなようにしただけだから。」 ガチャッ 私に可愛らしく微笑み扉を開ける侑李くん。 「もう無理....。」 侑李くんの目付きが変わる。 な、何? 目がトロ〜ンとしていて頬が赤い。 ドクッ また、心臓が高鳴る。