「先輩?僕の顔何かついてます?」 「へ?」 可愛らしく首をかしげて私を見つめる侑李くん。 変な声出ちゃったよ、私。 「何も言わないってことはついてるってことですか?」 「いや、ついて....」 侑李くんの言葉を否定しようとしたその時、それを侑李くんの言葉が遮った。 「ついてるなら先輩のその口で取ってよ。」 私の唇に人差し指をそっとあてる侑李くん。 あの時と一緒。 妖艶で小悪魔なその笑顔。 普通じゃない。 敬語じゃない。 昨日のことは現実だ。