そしてそしていつの間にか放課後。


「今日も侑李くんいるんだろうなぁ。」


カバンを片手に廊下を歩く。


もう、避ける理由がなくなった。

いや、あるのかな?


てか、毎日なんで一緒に帰ってるんだろう?


でも侑李くんがいるって思うと心が暖かくなる。

ふわ〜ってする。


「あ、彩華先輩!!」


「え?」


侑李くんがいるはずの場所に違う人物がいることに驚く。


「淳太くん?」


違う人物とは淳太くんのこと。


淳太くんは爽やかな笑顔を浮かべて私に近寄る。