Side淳太 走る侑李の後ろ姿を見つめる。 あーあ。 あれ、相当怒ってるな。 普段ならため息が出る状況だが、出てこない。 女子たちの方を見て見ると怯えた表情で侑李の後ろ姿を見つめている。 「俺もすごく怒ってるんだよね?」 「....っ。」 俺の言葉を聞いた女子は今度は俺のことを怯えた表情で見つめた。 許さない。 彩華先輩だけは。 「しっかり、事情を聞かせろよ?」 自分でも驚くほど低い声で俺は小さく呟いた。