「落ち着け!!侑李!!」 グッ いつの間にか僕の横にいた淳太が僕の腕を掴む。 「落ち着け?そんなことできる訳....」 「彩華先輩の方が先だろう!!?」 淳太はすごい勢いで僕に怒鳴る。 そうだ。 彩華先輩。 グッと拳に力を入れる。 「淳太、コイツらが彩華先輩に何をしたか、何をしてきたか全部聞いて。あと、名前も。」 女子たちが怯えた表情で僕を見つめる。 あとでたっぷり後悔させてやる。 「わかった。」 淳太が頷くのを見て、僕は走り出した。