腹黒年下くんの甘い罠。




「愛故に....」


遅刻するのよ。


下駄箱に手をおいてため息。


侑李くんのことを考えるな!!

原田さんのことを考えるのよ!!


「ああ!!早く、プレイしたい!!」


ガチャッ


叫びながら下駄箱を開けるとスリッパの上に一枚の紙がおいてあった。


「ん?」


なんだろ?

ラブレターとか?


あはは、なーんちゃって。


なんて書いてあるのかな〜?

え〜と...


スリッパの上においてある紙を取って読んでみる。


「侑李くんにこれ以上近づくな。殺すぞ.....っ!!?」


な、ななな、なんと!!

まさかの脅迫状!!


殺すなんてなんと物騒な!!


脅迫状を書いたのは侑李くんのファンだろう。

最近侑李くんにベッタリくっつかれてるし。

下手すればキスしているところも見られたかもしれない。


そもそもあのとき簡単にキスさせた私も悪いんだ。

なんであのときもっと抵抗しなかったのだろう。