「彩華せんぱーい。こんな奴と話さないでよー。」 ギュッ 不機嫌そうに頬を膨らませて私に抱きつく侑李くん。 「こんな奴とはなんだよ。こんな奴とは。」 そんな侑李くんを見てため息をつく淳太くん。 見た感じ、淳太くんの前では侑李くんは素なんだ。 「離れてくれないかな?侑李くん。」 「えー嫌だよー。キスできないし、これで我慢する。」 「さっきしたじゃんか!!さっき!!」 可愛らしい笑顔を私に向ける侑李くんに叫ぶ私。 彼は腹黒にしてキス魔である。