おっちゃんは、紙を開くとガムテープでトランクに張り付けているように見える。えっ、それじゃあ、ただのお手紙?何だか不思議な事をするもんだと思いながらも、おっちゃんのやる事から目が離せずにいた。 おっちゃんは、それが終わると、さっきと同じような姿勢で帰ってくると、車を移動させるように指示した。僕は言われるままに車を動かすと、おっちゃんは銃を取り出し、駐車場の車の後部に向けて発砲した。 目の前が一瞬明るくなった後、左側のテールランプが割れて粉々になった。
「よし、出せ。方向はアパートとは反対方向だ」
「よし、出せ。方向はアパートとは反対方向だ」


