「おっちゃんが殺したの?」

「正当防衛だ」

 真二には二度目の死体だった。

「それより、早く引き上げるぞ。ここはマジでヤバ過ぎる」

 おっちゃんと僕は、急ぐように山を下った。


「おっちゃん、これからどうするの?」


「問題はここからだな。間違い無いのは、俺達の手には負えないってことだけだ。何とか、防衛軍に知らせられれば良いんだけどな」

 おっちゃんは、僕を裸にするとシャツを破いて取り上げた。 

「おい、ここをしっかりと縛れ」

「え、病院に行かなくても大丈夫なの?」

「弾は貫通している。何処かの薬局からでも消毒液と包帯を買えば問題はない」