僕はもう気が気ではなかった。すぐに奴らの追っ手が来やしないか。おっちゃんが馬鹿なことを言いだしやしないか。僕は、今以上の危険の中に巻き込まれてしまうのはゴメンだ。だけど、おっちゃんから離れて一人になる勇気が出て来ない。 

 僕は頭を抱えた。

「もしも、奴らが相手を間違ってしまったとしたらどうなるか・・・・」

 何だか嫌な予感がするのは何故なんだろう。 

「例えば、こいつが生きたまま捕まっていると奴らが思い込んだら・・・」

 だから、そんな馬鹿な奴らじゃないんだよね? 

「俺ら対あいつらじゃなく、日本防衛軍対あいつらになったら、もしかすると壊滅出来るかも知れないな」
 
 だから、どうやるのさ?

「よし、取り敢えず、大至急こいつを埋葬しよう。そして、このGPSを防衛軍の敷地に投げ込む」


「防衛軍って・・・・あんた、場所知ってるの?」


「だいたいの想像はつく」
 
 僕とおっちゃんは急いで穴を掘ってあいつを埋葬すると、僕の名義で借りることにしたレンタカーで僕のアパートに向かった。