校舎内を入ってロイドを追いかけて走り回る。 今は春休みで学園に誰もいないのが幸いだった。 「もー!どこまで走らせるのだー!」 「あ、セシル。あの部屋に入って行ったよ。」 ロイドが入って行ったのは多分この学園で一番豪華な部屋だった。 ーードンッ 走って来た疲労感となかなか捕まらないイラつきが合わさって豪華な扉を思いっきり蹴り破った。