「懐中電灯をつけてください」 ガイドさんのその言葉で、また再び、辺りが灯りで照らされる。 ずっと手を握っていた友達が目に見えた瞬間、私はすぐに抱きついた。 本当に、一瞬の出来事。 私の意思と関係なく、体が勝手に動いていた。 「はる、大丈夫よ」 友達は、そんな私を優しくぎゅっと抱きしめてくれる。 とても、暖かかった。 その温もりに、安心した。 ちゃんとここにいるよ、って。 ひとりじゃないよ、って。 そう言ってくれているみたいだった。