映画が進み、私はあるシーンで目がとまった。
いや、ある一言で。
その一言とは………。
『生きてください』
『生き抜いてください』
あぁ……。
この一言を聞いたとき、私は気づいた。
私が生きたいと思うように、この人たちも生きたいのだと。
『御国のために、立派に死んでこそ男』
そう謳われた、この時代。
分かっていた。
国のために立派に死んでゆくことが、どれだけ勇敢で素晴らしいことなのか。
死を怖いと恐れることが、この頃の日本男児にとってどれだけ惨めで恥ずかしいことなのか。
けれども生きたかった。
みんなと共に生きていたかった。
大好きな恋人や妻、我が子の笑顔を、
ずっと隣で見ていたかった。
だからこそ、生きてゆくためには人を殺すしかなかった。



