Memory~記憶の欠片~






りっくんはチャイムの音を聞いた途端に笑顔になった。


私は時計を見る。


朝の8時半過ぎ。


こんな朝早くに誰だろう。



私がそんなことを考えているとりっくんは部屋から出て行った。


りっくんは誰が来たのか分かっているようだ。


私は記憶が無いからその人のこと覚えてなかったら悪いな……。



ドタドタ!!



そんなことを考えていると廊下から数人の足音が近付いて来るのが聞こえてきた。



もしかして……。



りっくんがニコニコしていた事や来た人数が1人じゃ無いことから、なんとなく誰が来たのか分かった気がした。


私が顔を上げた瞬間、部屋のドアが勢いよく開いた。