優介が来たら… 少しの間だけ、バトンタッチをした。 授乳以外は全部優介が抱っこしてくれていた。 至福のひと時。 優介もいるし、心もいる。 恐怖を感じるくらい、幸せだった。 「疲れも吹っ飛ぶ」 『子ども好きだったっけ?』 「こいつは格別」 と、 小さな心のほっぺにキスをしていた。 いいパパだね。 幸せな時間はあっという間に過ぎ去る現実。 明日も仕事の優介。 9時すぎに帰ってしまった。 帰り際に「これあげる」と言われ、"りこへ"と書かれた封筒を受け取った。