次の日、ママの知ってる産婦人科に優介と足を踏み入れた。 『緊張する』 「俺も緊張するよ(笑)」 お腹が大きい女の人がたくさんいた。 でも、その中に幼い顔のママはいない。 病院に入ってから…1時間程度で呼ばれた。 「あら、大きくなったね。」 と、 おばあちゃん先生は私に言った。 15年前、私はここの病院で元気な産声を上げて生まれたらしい。 たった15年後、 私を受け取ってくれた助産師さんに会うとは思わなかった。