俺たち陰陽師!!!!!








「はぁ…」

結局、俺は式神を出すことができなかった。
悔しいけど、零に教わった。
だけど、出すことはできなかった。

「お前、ダサすぎ」

「なっ…………まあ、あのザマだったら否定はできないけどー……」

「ははっ…」

「な、何がおかしいんだよ!!」

「いや、別に」

そう言いつつも笑い続ける。
俺は頬を膨らませ、零を睨んでいた。
その時。

『刹那ー!』

背後から聞き覚えのある声。
それがピョコピョコと、こちらに向かってくる。

「どこいってたんだよ!!」

『すまない、思わず…』

「はしゃぎ過ぎなんだよ。子供じゃあるまいし……」

肩にブレイクを乗せ、溜め息をつく。
そんな俺たちを見て零は不思議そうに言った。

「式神……じゃねぇかよ」

『我は式神ではないぞ』

ブレイクは小さい腕を組んだ。

『よく聞け、我は妖界の代表、大魔王のブレイ―――』

「かわいい…」

零はブレイクを自分の手に載せキラキラとした目で見つめていた。