「こ、れは……」
「セーちゃん!?」
「え?」
俺を見て叫ぶ涼子。
俺は涼子に視線を向けると涼子の身体中の血液の行路が見え、目を見開く。
同時に悠太も俺を見ると、悠太は顔を青ざめた。
「やはり……キミはすごい能力の持ち主だよ!!刹那クン!!」
「何が?俺、なんかおかしいか…?」
俺の質問に涼子が怯えながら答えた。
「瞳が…」
「瞳…?」
空から降る雨が量を増した。
俺の目の前を通る雫をふと見る。
それはまるで時間が止まったようで雫が鏡のように俺を映し出す。
俺はその雫を除き込むように見てみるとそこには信じ固い自分の姿があった。
瞳には炎のような灯火。
左目が緑。
右目が青。
まるで。
いや。
完全なる悪魔。
「っ…」
俺は目を両手で覆い込み、俯いた。
体が小刻みに震え出す。
自分なのに自分じゃない自分に怖くてたまらなかった。

