ブレイクの声だ。
俺の中だけで聞こえた声。
なのに。
どうしたことか。
普通に聞こえている。
「アナタのナカにいたブレイクさんですよ♪」
「ブレイク、か?」
背後からは、
「ブレイク?」
「誰だよ…」
と声が聞こえる。
「そうでしたね、刹那クンやブレイク、妖魔についての詳細説明がまだでした★」
てへっと舌を出し謝るジャスに対し、みんな冷たい目線を彼に送った。
「刹那クンは先程言った通り、選ばれたのです、宝くじで当選するみたいに。そしてブレイクはワタシが命じて彼と同行させていたのですが…ハプニングが起きたようですね★」
「ハプニング…?」
悠太が聞き返した。
「はい、ハプニングと言ってもちょっとした事です♪大魔王のブレイクは姿を変えるのが得意なはずですが……」
ジャスは俺に指を指す。
「彼の能力が強すぎて、原型を保てなくなり、肉体と同化して、しまいには真っ黒いリスになってしまった」
『うむ。元の体に戻ることは主の体力が消耗されると同様』
「そっ♪だからこんな体なワケ。刹那クンの能力の計算ミスってトコかなー」
感心する俺に対して、涼子と悠太は俺を不思議そうに見る。

