これからもずっと一緒にいられると思ってた。
未来も明るくて、温かい家庭を築いていけると思ってた。
今まで見えてた妖魔だって、彼と一緒なら怖くないって思えるのかなって、期待してた。
だけど今、予想外の出来事が起きたとき、涼子はもう引き返せないという、苦しい現実と向き合う。
「晃汰……っ…」
涼子はその場に崩れ落ち、涙を流す。
そんな涼子に、俺はいてもたってもいられず、立ち上がろうとしたが、それを悠太が制した。
「離せよ…」
「落ち着け、まだ話しは終わってない」
『そうだ主よ』
「……」
俺は歯を食い縛り、ジャスを睨んだ。
ジャスは腕を組み妖艶な笑みを浮かべて、またしても口を開く。
「けど、夜月晃汰を救える方法が1つだけ、ございます」
「え…?」
「アナタもご存知でしょう?彼の弟――夜月刹那を」
「セーちゃん……?」
悠太は俺を揺さぶった。
「刹那…、お前…」
「…っ…」
ジャスは空を見上げ、両手を空に伸ばした。
「彼は選ばれたのです!この世界を救う、唯一の英雄に!妖魔を祓い、封じ、狩る、新世代の陰陽師“狩魔師”(レクタリア)としてねー!!」
「勝手なこと、言わないでくれるかな」
俺はジャスと涼子の元に歩み寄る。
後ろからは悠太も心配そうに着いて来た。

