俺たち陰陽師!!!!!



「晃汰、肉じゃが嫌いなのか?」

そう言ってコーヒーを飲む父さん。
兄貴はブンブン首を振り「違うよ」と言って、笑顔を作った。

「母さんの肉じゃがは大好きだよ」

「じゃあ俺と母さんが作ったのが嫌なのっ!?」

突然割り込んだ俺。
明らかに今、兄貴は失礼なことを言った。
母さんの作った肉じゃが、は、好きだって。
なら俺が手を加えた肉じゃがは嫌だって言っているのと同然。

「違うよー、刹那料理上手だから嫌いなわけないよー」

「はは……だよなー…」

でも、傷付いた。
チーンと聞こえそうな気がする。
すると母さんが楽しそうに聞いた。

「明日何かあるの?」

「うーん…、夜ね飯食べに行くんだー」

その言葉に誰もが喜びながら聞き返した。

「涼子ちゃんと!?」

「涼子さんとかい!?」

「リョーと!?」

「…」

聞きたいことはみんな同じ。
そんな俺たちをがた落ちにさせるように兄貴は言った。

「違う、よ…。友達、友達だって」

その時何かがざわめいた。

「(…あれ…?)」

胸の中で何かが突っ掛かる。
モヤモヤと。
背筋がなんとなくゾクゾクと。

―「……連絡が取れなくなっちゃって……」―

涼子が保健室で言っていた。
今にも泣きそうな顔で。

「(……なのに、兄貴は…)」

「なんで友達なのよーつまんないなー」

「……涼子さんとなら見に行ったのになーー……あっ」

父さんと母さんは気づいていないと思うけど。

「(俺は気付いてるんだよ、兄貴…)」