俺たち陰陽師!!!!!



「っ!?」

急に聞こえたあの声に、俺は身を強張らせた。
目を丸くして、辺りを見渡す。
悠太は俺の異変に気付いたのか、俺に問う。

「どうか…したか?」

俺は直ぐに気付いた。
いや。
初めから気付いていたのかもしれない。
命が狙われてる。
そう、言われる前から。
なんとなく。
今日は。
俺は。

「何かに…捲き込まれてる」

「は…?」

そう感じた。
だから。
俺の命が狙われてるなら。
近くにいる人も危ない。
何らかの危害が加わる可能性がある。

「…悠太」

『逃げろ!!主よ!!』

「悠太……逃げろっ!!」

低い声と俺の声が重なる。
それと同時に空から鋭い針が降ってきた。

「うわっ」

「わっ!!」

ズド
ズド
ズド
ズサッ

「う゛ぁっ!!!」

鈍い音が、悠太の叫びと同時に聞こえた。
俺の顔からは血の気が引いた。

「悠太っ!!!!」

反射的に悠太を見れば、腕から流れる血液に目が釘付けになった。
刺さった太い針。
そこから滴る綺麗な血。

綺麗な………。



ズゥンッ



急に身体が重くなった。