俺たち陰陽師!!!!!




俺は今日の事を全て、悠太に話した。
早起きの事。
夢、悪夢の事。
変な低い声の事。
瞬間移動の事。
空に浮かぶ女性の事。
全部。
だからさすがに1時間では話しきれなかった。
そのため2時間目までサボる事になったのだ。

「……へぇ…」

さすがの悠太も険しい顔をして目を伏せた。
なんだか、また世話をかけちゃうかなーと、しみじみ思う。
だが。

「お前、中2病とかか?」

真剣な顔をして悠太は俺にそう言った。

「(あぁ、やっぱり)」

やっぱり、悠太にもわかってもらえないのか。
気持ちが落ちた。
なんだろう。
わからない。
でも。

俺は俯き、頭をかいた。

「(さすがに、きついなー)」

苦しかった。
悠太はわかってくれると。
悠太だけは。
わかってくれると思ってた。
だけど。

「(中2病……)」

それに。

「(もっと違う言い方とかあるだろうが、ちくしょー…)」

はぁっと、溜め息を吐いた。
悠太はそんな俺を困った表情を見る。
俺はそれに気付き、笑って誤魔化した。

「……んだよー、どうせ俺は中2病ですよーー」

「……わりぃ、それしか言えなくて…」

「は?別にいいって」

俺はありがとなと、悠太の頭を撫でた。
もちろんのこと。
悠太は嫌がっていた。

「殺されてーのかっ!!てめぇは!!」

「嫌だなーー★照れないでよーゆーたくん♪」

「死ね」

「いやん♪」

俺は悠太のパンチを笑いながら避ける。
するとお互いに笑いあった。
だが、その時。

『奴等が来る』