俺たち陰陽師!!!!!



「(楓ちゃん…)」

単純に嬉しかった。
楓が俺たちの仲間になることが。
だけど何かが引っ掛かる。
それは、楓を苦しめる過去と、今重ねてる松竹梅家の幸せ。

俺たちの仲間になることは“狩魔師”(レクタリア)になるということに値する。

狩魔師になることは“戦うこと”を意味する。
あの“5人”と、妖魔と。

それに、この松竹梅家とも、お別れをしなくてはならない。

それでも良いのだろうか。
本当に、本当に。
良いのだろうか。

苦しいことが、堆積していく未来を。
楓は進んでいくことになるのに……。

『楓なら、大丈夫だ』

俺の心を読み取ったブレイクは問題ないと言う。

「でも…楓ちゃんは――」

『あの娘は、“強くなりたい”と言っていた』






“「あたしも、大切な人を、守れるくらい強くなりたいっ……!!」”





楓の声が頭の中で響いた。

『前に進もうとしているんだ。察してやれ』

「……」

前に進もうとしている。

「(楓ちゃんは前に進もうとしてるんだ……。ならそれを俺は止めようとしているのか?……違う。止めたくない。零も、リョーも、悠太もみんな、辛い過去を乗り越えようと光を目指して前に進もうとしてる)」

俺は拳を握った。