俺たち陰陽師!!!!!




「あそこにいる湖乃美様はお嬢様でしょ?楓ちゃんもお嬢様でしょ?お嬢様が2人いるの?」

「あたしもそう思うっ!!」

楓ちゃんはビックリしたように俺の方を見て、そう言った。

「え…?」

「気付いたら“お嬢様”って言われて、湖乃美姉様と同じ扱いをされてたの」

楓ちゃんは少し寂しげな目を伏せた。
俺は黙ってそれを聞いていた。

「でね、前に湖乃美姉様が誘拐されて……その場にいたあたしは姉様を助けられなくて……結局、時雨が助けてくれたんだ…!!」

「…」

「……あたしはその、自分の弱さを知って、情けないって思ったの。だから剣術を学び始めたんだよ♪」

そう言ってニッコリ笑った楓。
だけどドレスを握る手が震えていたことを俺は知ってる。

「…でも、あの時の無力さは、今でも忘れない……忘れられないんだよね…」

楓の揺らいだ瞳に、俺は吸い込まれるように、視野が狭くなり、楓しか見えなくなった。

「…あたしも、誰かを守れるような、勇気ある人になりたいの」

「っ…」

そう言って、楓は真っ直ぐな瞳で俺を見据えた。