「んっ……」
光が消え、楓の手首には朱色をした、細い鎖のブレスレットだけが残った。
楓は興味深そうにそのブレスレットを見つめていた。
「…これは…?」
『お前が朱雀の主だという証だ』
足元から聞こえた低い声に、皆は下を向く。
「ブレイク!」
俺は屈んでそっとブレイクを肩に載せた。
「ぶれいく…?」
楓が首を傾げて聞き直す。
「ああ、ごめんね。コレはブレイクで俺の――」
『我は大魔王だ』
「「だ、大魔王!?」」
楓と時雨は驚いた表情をした。
朱雀は微笑んで俺に近付き、ブレイクに視点を合わせてニコッと無邪気に笑った。
「お久しぶり、ブレイクちゃん♪」
『相変わらず干渉してくる奴だな、お前は』
「別に干渉してる訳じゃないわよー」
どうやら2人(?)、いや、1人と1匹は、知り合いらしい。
玄武の時もそうだが、ブレイクは自棄に顔が広い。
その後もブレイクと朱雀は楽しそうに(?)話し続けていた。
「はぁ…」
俺は思わず溜め息を溢してしまった。

