俺たち陰陽師!!!!!



バチンッ


「「「!?」」」

俺に降りかかった剣は鈍い音を立てて俺の目の前で止まった。
火花を散らせながら、剣を受け止める光が、俺を包み込んでいる。

「(……は…?)」

今、何が起こっているのがわからなかった。
零もそうだった。
女の子だって。
男は目を見開いて、剣を引いた。
すると光は消え、重い空気が残った。

「……あなたは、何者ですか?」

俺より背が低い、女の子に「時雨」と呼ばれた男は、俺を睨み問う。

「(何者…?えっと……)」

俺は零を見るが、聞ける状態ではなかった。

「(えっと…陰陽師だっけ……?)」

俺は口に出して言った。

「俺は、陰陽師(?)です」

「ぶっ」

吹く零。

「お、陰陽師ですか」

時雨は疑いの目をしてそう、確かめた。
零は何やらビックリした表情で俺を見ていた。

「ちょ、ちょっと待て――」

「……けれど、いくら政府の協力者であっても」

時雨は零の声に被せるように言う。

「僕は、お嬢様に手を出す者は、殺します」

「っ…」

背が低いとはいえど、その力強い瞳には凄まじい程の威圧と殺気を感じた。