俺たち陰陽師!!!!!




「うわぁ……!!」

目の前に広がる壮大な景色。
あちらこちらがキラキラ輝き、たくさんのセレブたちを大きなシャンデリアが見下ろす。
だけど俺がまず最初に目にしたものは。

「お、美味しそう……」

目の前にズラリと並ぶ料理たち。
冷えないようにコックが横に立ちご馳走を配布している。

「それにしても、すごい人数だな…」

零が呟く。
そう、今は松竹梅主催の舞踏会。
色んなお偉いさんが集まり、何やら懐かしげに話している人も多い。
ブレイクも知り合いがいたらしく、そちらに行き、楽しげに話している。
今は7時だ。
9時からあの王席に松竹梅の主人と奥様と娘である令嬢が来るのだと言う。

「(あの子は来るのかな?)」

と、剣を握っていたお嬢様と呼ばれる女の子を想像する俺。
だけど。

「いただきまーす♪」

俺は所々にある空いているテーブルを見つけ、ローストビーフとフランスパンを口に頬張った。
零は溜め息を吐く。
けどそんな零もテーブルの上に色んな料理を貰い、手を着けていく。

「あっ、それ美味しそう」

「わっ、触んなっ、それはオレの―――」

「ん~~♪美味しい~~」

「こ、こっ、こんの~、テメェ……っ!!」

すると零は三枚の紙を出した。