別に、向こうから話しかけられたら普通に対応するけど、
俺から話すって…
いやでも、あれは放っといたらダメだっただろう。
……放っといたらコケてただろうしな。
ってことは、意外にドジなんだな。
あれ、意外なことばっかだな。
「珍しいこともあるんだな。
佐伯悠里っつったら、あの清楚系の大人しそうな子だろ?
そんなに喋ってたのかよ?」
「あぁ。
あの子、意外と喋るよ。
話してみたら意外と明るい子だった。」
「へぇ~」
『意外だな』と言いながら、相馬は教室の扉の方に目を向けて、
「あ、噂をすれば」
と言ったので、
俺も反射的に振り向いた。



