あたしは渋々手を振り返す。



「じゃ、また明日」




車中の視線に気づかない振りをして奴のもとへ行く。




「シュンの所為でいろいろ誤解された。絶対」



「まあまあ。父さんと母さんが待ってるし時間もない。どうぞ」




と、シュンは車のドアを開ける。




どうも、なんて言いながら車に乗り込む。





シュンはあたしの隣に座る。





「ねぇ?」



「うん?」