「ナギ、お帰りー!」
生徒会室のドアを開けた瞬間、語尾にハートが付きそうな勢いでナツキが迎えた。
悪いが俺はそんな趣味はないから、もうちょっと落ち着いてほしい。
「どうだったんだ~?ハナの家は~」
ゆる~い声でツバサが聞いてくる。
他の3人もこちらを見てるから相当気になるんだろう、と口を開こうとしたが…
「コウヘイが調べたら出てくるんじゃねぇの?」
コウヘイの情報網は俺らにとっては未知の世界で、今まで聞いて分からなかったことはないほどなのだ。
・・・実際今もパソコンを手にしている
「いや、手荒な真似は避けておくよ。アオイが気に入ったならなおさらね」
コウヘイはにやり、と笑う。