「お~い!花!」
「え?何よ」
慌てた様に呼ぶ翼にあたしは顔も向けずに返事をした。
座ってていい、と言われたのだからご飯ができるまで椅子から絶対に離れないぞっ!
「なんで冷蔵庫に食材が揃ってるのかね~?まさか、1人で出かけてないよね~」
「1人で出かけてないわよ!それはコンシェルジュに頼んだ物と優羽が買ってきた物よ!」
他校に1人で連れ去られる、なんて二度とごめんよ。
「ふ~ん・・・。
なんか良い物ばかりだな~。何を作るつもりだったんだぁ~?」
「あー。えっと・・・。ロールキャベツ!」
「じゃあそれ作るか~」
トントントン、とリズミカルな包丁の音が聞こえてきた。
本当に上手なんだ・・・
