カンカンッ



教師が黒板に文字を書いていく音が響く。



今日は珍しくあたしと夏希は古典の授業を受けていた。



と言っても夏希は机に伏せて寝ている。



逆に真面目に聞いている人が少ないくらいだ。



「・・・と、ここは係り結びで・・・」



あたしも心地よい気温で落ちる直前。



ブー・ブー・・・


ケータイのバイブがメールの着信を知らせた。



葵から生徒会メンバーに一斉送信されている。



メールボックスを開く。


・・・。


生徒会室に来い