「あれ?葵は?」



暑さが増してきた7月。恒例の凪の迎えで生徒会室まできたものの。



あたしが来る頃にはいつもソファに座っている葵が居なかった。




「葵くんなら理事長に呼ばれて今は理事長室だよー!」



「え?今理事長居るの?あたしも行ってくる!」



あたしが来た時には居なかったから。



「ええー?花ちゃんまで行っちゃったら僕、凪と2人切りじゃーん!」



「ごめん!嫌だと思うけど・・・



あたしが来た時には理事長居なかったの!挨拶してくるね?」




「おい!俺様と2人だぞ!喜べ!ってか光平は自分の部屋にいるんじゃねーの?」



「それでも2人はやだー!」



・・・。


言い合ってる2人を無視して生徒会室を出た。