そいつはくるっと回って俺の顔面に回し蹴りを決めた。 ドンッと重力に逆らえずに容赦なく地面に叩きつけられる身体。 「ぐ・・・」 口の中に血の味が広がる。 こいつあんな高いヒールで蹴りやがった。 顔だけでそいつを見ると、パサッとフードを被っていた。 「てめぇ、何者だ?」 クスクスと上品な笑いが聞こえる。 「ねぇ、誰に向かって口聞いてるの?」 俺も属している高貴な、そっち方面の雰囲気が醸しだされた。