これまで、目で時々しか確認出来ないようなスピードで動いていた二人の戦いは、 エリアルの一発で、(一応)決着がついた。 すると、エリアルの手にあった赤い氷柱はどこかに消えていて、 (体内に戻ったとか……!?) エリアルは俺の方にくるりと振り返った。 その時俺は思わず、「げっ……!」と声を漏らした。 エリアルの前髪には、小石がべったりと貼り付いていた。 紛れもなく、俺の仕業だった。