私は、スクールバッグを背中に回して、リュックみたいに背負った。

 遮断機の下をくぐる。

 そのとき!

 運悪く、電車が突っ込んできた。

 きゃ~~っ!

 引かれる!!

 私は目を閉じた。


 …?

 痛くない。

 電車が来たはずなのに。

 私、死んじゃったのかな?

 ゆっくり、目を開ける。

 目に映ったのは、男の子の顔と、白い天井。