「残念でした」 会場に並べられている綺麗な料理には目もくれず私はワインの注がれているグラスを手に取り一気に喉に流し込んだ。 はやく……忘れないと… 私の名前を呼ぶあの声とあの温もりを 「ぽーいっ!」 あれ??私なにしてるの?? 誕生日会場にいたはずなのに…なぜか橋の上に立っていて…いま…なにかを川に投げ捨て「ぁあ!!!!!!」 完全に酔いが覚めた 私が投げたのは大切な大切な指輪… 「どうしよ…どうしよ……」 ヒールを脱ぎ捨てて橋を全速力で渡って土手を駆け下りた