『おはようございます。社長』


全く感情のこもっていない古都ちゃんの冷たい声



「おはよー朝から古都ちゃんの声が聞けるなんて嬉しいな」



その声をかき消すようにいつも通りの明るい声で喋った




『…………手首の具合はいかがですか?会社には出勤なさいますか?』




いつも通りの俺の態度に驚いたのか古都ちゃんは少し間を空けて喋った




「う~ん…会社には行くよ。でも困ったことにシャワーが浴びれないんだよね…今から来て手伝ってくれない?」



『私の予想では社長のお隣には有紗さんがいらっしゃると思いますので有紗さんに手伝って頂けば宜しいかと思います』




「さすが古都ちゃん!名探偵だね!!」




『では、また会社で…失礼致します』



そういうと”プチッ“と電話を切られた