「うん 知ってる」
「だったらやめて下さい」
私の心を乱さないで
「……本当に俺のことがイヤならキライならとっくにこの仕事辞めてるでしょ?」
「へ?」
「古都ちゃん優秀だからどこに行っても働けるよ、でも辞めないのは何で?」
「そ、それは……生活の為です」
ヘッドハンティングしてくれて給料良いから…
「じゃあこの家に招き入れたのは何で?昨日の女の連絡先を教えなかったのは何で?俺がこうして抱き締めても本気で嫌がらないのは何で?」
「だからっ…それは……」
「ねぇ古都ちゃん。俺期待しちゃうよ」
私は…、

