「君には、この空何色に見える?」

それが私達の出会いの言葉だった。


「君には、あの空何色に見えた。」

それが私達の別れの言葉だった。



君が目の明るさを失った時
どんな気持ちでしたか?

私に目の事を
笑いながら教えてくれた時、
どんな気持ちでしたか?


君がこの世で最後に発した言葉は、
小さく酸素マスクの中で呟いた。

「…愛してる、」

最後まで照れくさそうに言う君を見たら
胸がはちきれそうになった。

また、夕焼けを見た。
君が笑っているような気がしたから、