ある世界での物語



不機嫌そうに言う彼、




よく見たら昨日の変な人じゃないか。




魔法がなんとか…って言ってた。




そう、思い出していた時、




「あ…」




思わずそう言って目を見張る





「何?」




私を見上げる、彼




寝転がっているせいで被っていたフードがとれている




つまり、


初めてその顔を目に入れた




…うわ、イケメンだ…。




二重の少し茶色かかった瞳、




高めの鼻、形のいい口、




…それは絵に描いたような、キレイな顔だった