【ぼぉいずらぶ短編集】

「よしっ。」

スペアの服に着替える。

俺が更衣室のドアを開けようとすると、
店の方から黄色い歓声が聞こえる。

「もしかして・・・。」

俺は高速で店に走っていった。



「ビンゴ(図星)かよ・・・。」

案の定、このバカは女性客にベタベタさ
れていた。

「あっ!櫻田先輩!!」

ドキッ・・・

うぉ・・・。先輩って改めて言われたかも
・・・。

――――・・・はっ!

「って!何してんだバカ!」

そう言って俺はソイツの近くに行く。

すると、女性客は俺に気づいた。

変にこっちを見てくる。

?まいっか。

「あ、すみませんっ!僕お店しなきゃいけ
 ないんで・・・。」

すると、女性客は「またくるね」などと言
って店を出ていった。

何も買わねーのかよ。

「何してんだお前は!」

「すっ・・・すみません・・・。」

ってホントはコイツのせいじゃないけど・・
・。

でもな、なんかイライラすんだ。

こう・・・コレが“イラつく”っていうんだ
なってわかる感じ。


ふと時計を見る。

4時。

この花屋は4時っつー早めに終わる。

「もう閉めようか。」

「・・・はい。」

まだヘタれてんのかよ・・・。

「・・・ハァ。」

そう言って、俺は“朱鳥”の頭を乱暴に撫でる。

「もういいってば。気にすんな。」

「・・・ありがとうございます。」

そう言って、俺らは閉店の準備をした。