俺は、気がついたらベッドの上だった。

朱鳥を押し倒している状態。

ハッと、目を見開いて、俺はベッドから
飛び降りた。

「俺・・・ッ。」

朱鳥は、うつむいたまま上半身だけ起こ
した。

「ゴメ。。。俺なんかした・・・?」

「先輩・・・覚えてないんですか?」

「わりぃ・・・ブッ飛んでた。」

どーしよ・・・。

「言い方悪くなっちゃいますけど・・・
 いいですか?」

「あぁ。」

「・・・その・・・僕を・・・」



「襲いました。」



あ・・・もうだめだ・・・。

顔が真っ青になるのがわかる。

「でもっ!安心してくださいっ!」

「こんな自体で安心できるわけないでし
 ょが・・・。」

「いいんですっ!!」

「なんでだよ・・・。」



「僕・・・嫌じゃなかったし。。。」



「・・・え?」

「だからっ!・・・そのっ・・・別に・
 ・・僕の初めては・・・アレですけど
 ・・・どっ・・・DTは・・・まだです
 し・・・。」

ってことは・・・ギリ“いれて”ねぇっ
てことだな・・・。

でも人の“モン”奪ったわけだし・・・

「なんか俺変態だな。・・・ゴメン。」

・・・誰だ笑ったやつ。 ←作者です。

「だから・・・その・・・嫌じゃなかっ
 たんですってば・・・。」

「え?それって・・・。」

ダメだ。自惚れる。

・・・自惚れるな、俺。

「ダメだよ。俺が・・・自惚れちまう。」

「自惚れって・・・僕の方がですよ。」

「・・・へ?」

「ぼっ・・・僕は・・・。」



   「僕は一真先輩が好きです。」


すると、一真は朱鳥の頭をそっと撫でて、
こう言った。