「カノン〜。咲ちー怖いよぉ…ヒック…」 「泣く真似しなくていいから!」 「バレちゃった?」 「バレバレ」 あたしがそう言うと、ルカはアハハ〜と笑って、先に学校に行ってしまった。 「相変わらず元気だね。ルカは」 「それがルカの、いいトコでしょ?カノン」 「確かにねぇ♪って、遅刻しちゃうよ!早くいこ!!」 そう言われて時計を見てみると、8時15分。 「後、5分じゃん!カノン、走って!」 「りょーかい」